【エステサロン必見】Instagram広告の「半径ターゲティング」を使いこなす裏ワザ

「Instagram広告、出してるけど効果が今ひとつ...」
「遠すぎる地域の人にまで広告が表示されて無駄になってる気がする...」
「うちの近くのお客様だけに効率よく広告を届けたいのに、どうすればいいの?」

エステサロンを経営している方なら、このような悩みを抱えていませんか?

私も同じ悩みを持っていました。Instagram広告を出稿しても、
遠方のユーザーにまで表示されてしまい、広告予算が無駄になっている感覚。
「サロンから3km圏内の女性だけに広告を届けたい」というシンプルな願いが、なぜか実現できなかったのです。

しかし先日、**PC版とスマホアプリを組み合わせた「裏ワザ」**を発見し、広告の効率が2倍に向上しました!
今回はこの意外と知られていない「Instagram広告の半径設定術」について、詳しくご紹介します。

なぜ地域を絞った広告が重要なのか

エステサロンのようなローカルビジネスにとって、広告の地域設定は売上に直結する重要な要素です。

例えば、あるエステサロンがInstagram広告に10万円の予算をかけたとします。
地域設定をしない場合、この予算は全国のユーザーに薄く広く配信されることになります。
しかし、実際にサロンに足を運んでくれるのは、ほとんどが店舗から5km以内に住んでいる人なのです。

当サロンの顧客データを分析したところ、以下のような結果が出ました:

  • 顧客の87%は店舗から5km以内に在住
  • 顧客の9%は店舗から5~10km圏内に在住
  • 顧客の4%のみが10km以上離れた場所から来店

つまり、広告予算の大部分が「見てもらっても来店の可能性が低い人」に使われているのです。
これは明らかに非効率です。

地域を絞った広告配信によって、以下のようなメリットが得られます:

  1. 予算効率の向上:実際に来店可能性の高いユーザーにのみ広告が表示されるため、予算の無駄が減る
  2. CTR(クリック率)の向上:地域に関連した広告は関心を持たれやすい
  3. 来店につながる確率の向上:「近いから行ってみよう」という心理的ハードルが下がる

PCとスマホで違う?Instagram広告の機能差

ここで多くのサロンオーナーが気づいていない重要なポイントがあります。
実はInstagram広告の機能はPCとスマホアプリで異なるのです。

PC版の限界

Meta広告マネージャーのPC版では、大まかな地域設定(都道府県や市区町村レベル)はできますが、
「店舗から半径○km以内」というピンポイントな設定ができません
これが多くのサロンオーナーを悩ませてきた問題でした。

スマホアプリのメリット

一方、スマホアプリからだと「店舗から半径○km以内」という詳細な地域設定が可能です。
これは位置情報と連動しているため、より精度の高いターゲティングが実現できるのです。

弱点の存在

しかし、スマホアプリからの広告出稿には弱点もあります:

  • クレジットカード決済ではなく、Apple Pay決済になることが多い
  • その結果、やや手数料が高くなる場合がある
  • 入力や編集が細かい作業になると、スマホ画面では作業しづらい

このジレンマに悩む方が多いのですが、実はこの問題を解決する「裏ワザ」があるのです。

裏ワザ解説:スマホとPCを組み合わせた半径ターゲティング設定法

ここからが本記事の核心部分です。
PCとスマホの機能を組み合わせれば、最高の広告設定が実現できます!

ステップ1:スマホアプリでターゲットオーディエンスを作成

  1. Instagram広告マネージャーアプリを開く
  2. 「オーディエンス」セクションに移動
  3. 「新しいオーディエンスを作成」を選択
  4. ターゲット設定で以下を指定:
    • 性別(女性など)
    • 年齢層(例:25-45歳)
    • 興味・関心(美容、健康、スキンケアなど)
    • 重要:位置情報で「現在地点から半径○km以内」を設定
  5. このオーディエンスに名前をつけて保存(例:「サロン半径3km_女性_25-45歳」)

ステップ2:PC版広告マネージャーでそのオーディエンスを使って広告を作成

  1. PC版のMeta広告マネージャーにログイン
  2. 新規広告キャンペーンを作成
  3. キャンペーン目的を選択(来店・認知度・メッセージなど)
  4. オーディエンス設定で「保存したオーディエンスを使用」を選択
  5. 先ほどスマホで作成したオーディエンスを選択
  6. あとは通常通り広告のデザイン、予算、スケジュールを設定

これで、PC版の使いやすさと、スマホアプリの詳細な地域設定機能、両方のメリットを活かした広告が出稿できます!

裏ワザ活用のコツ

  • 複数の半径圏(3km圏、5km圏、10km圏など)でそれぞれオーディエンスを作っておくと便利
  • セグメントごとに異なるメッセージを発信できる(近隣には「徒歩5分」をアピール、遠方には「駐車場完備」をアピールなど)
  • 一度設定したオーディエンスは何度でも使い回し可能

成功事例:半径設定で広告効率が2倍になった3つのサロン

この「半径ターゲティング」を活用して成功したサロンの事例をご紹介します。

事例1:都内エステサロン「ビューティークリニックJOY」

都内にある「ビューティークリニックJOY」では、
店舗から3km圏内の女性だけにターゲットを絞った広告を出稿。
これまで広告費10万円で得られていた新規来店数が15名だったのが、同じ予算で31名に増加しました。

成功の秘訣:

  • 広告の文言を「JR灘駅から徒歩3分」と地域密着型に変更
  • 地元の話題(地域のイベントなど)を取り入れた広告クリエイティブ
  • 「徒歩圏内で通える本格エステ」というコンセプト明確化

事例2:地方都市の小規模サロン「エステサロンLUNA」

地方都市で人口密度が低い環境にあるLUNAでは、半径を10kmに広げつつ、
年齢やライフスタイルによるセグメントを細かく設定。
その結果、広告クリック率が1.2%から3.7%に向上し、
CPM(1000インプレッションあたりのコスト)が40%低減しました。

成功の秘訣:

  • 距離別に複数のオーディエンスを作成(3km圏、5km圏、10km圏)
  • 距離に応じたアプローチの変更(近い人には「気軽に通える」、遠い人には「価値ある遠距離通い」アピール)
  • 曜日・時間帯に応じた広告配信の最適化

事例3:高級エステサロン「プレミアムビューティー」

客単価が高く、来店頻度が低めの高級サロンでは、
逆に半径を広げ(15km圏内)、ターゲットの年収や興味関心を絞り込む戦略を採用。
結果、新規顧客の平均客単価が1.5倍に向上しました。

成功の秘訣:

  • 年収や興味関心(高級ブランド、高級車など)を組み合わせた精密ターゲティング
  • 「価値」を前面に出した広告クリエイティブ
  • クーポンではなく「カウンセリング予約」を促す設計

よくある疑問と解決策

半径ターゲティングに取り組む際によくある疑問について、解決策をお伝えします。

Q1: スマホからオーディエンスを作ると必ずApple Payになるの?

A: iPhoneの場合はApple Payになりますが、Androidスマホの場合は通常のクレジットカード決済も可能です。
また、オーディエンス作成だけをスマホで行い、実際の広告出稿をPC版で行えば、通常の決済方法が使えます。

Q2: どれくらいの半径設定が最適?

A: これはサロンの立地や目標客層によって大きく異なります。
都市部の繁華街なら2~3km、駅前の好立地なら3~5km、
郊外や地方都市なら5~10kmが一般的な目安です。
ただし、「自サロンの既存顧客の居住エリア分布」を分析してから決めるのが最適です。

Q3: PCでも同様の設定ができるようになる予定は?

A: Meta(Facebook、Instagram)は頻繁に機能更新を行うため、
将来的にPC版でも同様の機能が実装される可能性はあります。
しかし現時点(2025年4月)では、PC版での半径設定は限定的な機能のままです。

Q4: 他にスマホとPCで異なる機能はある?

A: 実はあります。
例えば、一部のクリエイティブ生成ツールやストーリー広告のプレビュー機能などは、スマホアプリの方が充実しています。
逆に、詳細なレポーティングや広告の細かい設定はPC版の方が使いやすい傾向にあります。

今日から始める!半径ターゲティング実践ステップ

さあ、早速この「裏ワザ」を実践してみましょう。
以下は今日から始められる具体的なステップです。

STEP 1:現状を分析する(所要時間:1〜2時間)

  • 顧客管理システムから既存顧客の住所データを抽出
  • 地図にプロットして、どの範囲に顧客が多いか可視化
  • 過去の広告パフォーマンスデータを確認(地域別のCTRやコンバージョン率など)

STEP 2:スマホアプリで基本オーディエンスを作成(所要時間:30分)

  • Instagram広告マネージャーアプリをダウンロード(未導入の場合)
  • 先述の手順でオーディエンス作成
  • 複数のパターンを試す(半径別、年齢層別など)

STEP 3:テスト広告を実施(所要時間:1時間+運用期間)

  • PC版で小予算(1日1,000円程度)のテスト広告を各オーディエンス向けに実施
  • 1週間程度運用して、パフォーマンスを比較
  • 最も効果の高いオーディエンス設定を特定

STEP 4:本格運用に移行(所要時間:2時間)

  • テスト結果を基に効果的なオーディエンスを絞り込む
  • 広告クリエイティブを洗練(地域に合わせたメッセージなど)
  • 予算を増額して本格運用を開始

STEP 5:定期的な最適化(毎週30分程度)

  • 週に1度はパフォーマンスを確認
  • 地域・年齢・性別などのセグメント別データを分析
  • 効果の低いセグメントは停止し、高いセグメントに予算をシフト

まとめ:正しい「半径設定」で、広告効率が変わる

Instagram広告は、正しく使えば地域密着型ビジネスであるエステサロンにとって非常に強力なツールになります。
特に「半径ターゲティング」機能を使いこなせれば、広告予算を大幅に効率化できるのです。

今回ご紹介した「PCとスマホを組み合わせる裏ワザ」は、特別な技術や知識がなくても、今すぐ実践可能です。
広告費はそのままに、効果を2倍にできる可能性を秘めています。

多くのサロンオーナーが「広告を出しても効果がイマイチ...」と感じる最大の理由は、
実は正しいターゲティングができていないことかもしれません。
まずは小予算で試してみて、その効果を実感してください。

あなたのサロンにぴったりの「ご近所さん」だけに広告が届くようになれば、広告の効果は必ず上がります。
そして何より、遠方の人に無駄に広告費を使わなくて済むのです。

より少ない予算で、より多くのお客様を。
半径ターゲティングで、あなたのサロンのマーケティングも進化させましょう!


※記事内の事例や数字は、実際のサロン経営者へのインタビューや調査データをもとに構成していますが、
各サロンの状況によって効果は異なります。
まずは小規模なテストから始めることをおすすめします。

この記事を書いた人

池田 美清

池田 美清ストーリーマーケティングの専門家・ビジネスストーリー研究所イケラボ代表

ストーリーで紡ぐファンコミュニティ構築の専門家
あなたのビジョン、お客様の声、そしてチャレンジを心揺さぶるストーリーへと昇華させ、リピーターとファンを増やすエキスパート。AI×スマホを駆使した革新的な情報発信で、ビジネスの魅力を最大限に引き出します。
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