飲食店や小売店を経営していると、
「今月は売上が良かったけど、来月はどうなるだろう…」という不安と常に向き合っていますよね。
私も長年、多くの店舗経営者様と向き合ってきましたが、
売上の安定と成長に必要なのは新規客よりもリピーターの増加だということが明確になっています。
本日は、私がサポートした店舗で実証済みの
「LINE活用リピーター獲得戦略」をご紹介します。
この方法を実践した店舗様の多くが、
わずか2〜3ヶ月で常連客数30%増、売上20%以上アップを達成しています。


リピーターが売上の鍵を握る理由
新規のお客様を獲得するコストは、
既存客を維持するコストの約5倍と言われています。
また、常連客は新規客と比較して:
- 平均購入額が約67%高い
- お店の商品・サービスを知っているため接客コストが低い
- 友人や家族への紹介により、無料で新規客を連れてくる
つまり、リピーターを増やすことは、
売上の安定化だけでなく、コスト削減と自然な集客にもつながる最強の経営戦略なのです。
リピーターになってもらうための最大の課題
「美味しかった」
「良い商品だった」と思われても、お客様がリピーターにならない最大の理由は何だと思いますか?
答え:あなたのお店が「忘れられる」こと
人間の記憶は驚くほど曖昧で、また日々膨大な情報にさらされています。
どんなに満足したとしても、
次に購買意欲が生まれたときに「選択肢として思い出されない」のであれば、リピートには繋がりません。
この「忘れられない仕組み」を作るための最強ツールが、
今やほぼすべての日本人が使用しているLINEなのです。
LINE活用リピーター獲得の全体戦略
戦略は大きく3つのステップで構成されます:
- LINEお友達登録の仕組み作り
- ステップクーポンとランクアップ制度の導入
- 価値を伝えるステップ配信の設計
それぞれ詳しく解説していきます。
1. LINEお友達登録の仕組み作り
お客様にLINEで友達登録してもらうには、明確な「登録するメリット」を提示する必要があります。
成功事例:A寿司店の場合
A寿司店では「LINE登録でその場で中トロ一貫プレゼント」という特典を用意。
その結果、わずか2週間で既存客の約70%がLINE登録を完了しました。
実践ポイント
- 即時性のある特典を用意する
- 登録したその場で使える特典(ドリンク一杯無料、デザートサービスなど)
- 目に見える形で提供(「次回から使える」よりも効果的)
- 登録方法を簡単にする
- QRコードを卓上やレシートに印刷
- スタッフが積極的に案内(「今日はお会計から○○円引きになりますが、よろしいですか?」)
2. ステップクーポンとランクアップ制度の導入
登録だけでは不十分です。継続的な来店を促す「仕掛け」が必要です。
ステップクーポン制度
登録後の時間経過に合わせて自動的に配信される特典です:
- 登録7日後 → 次回ドリンク1杯無料クーポン
- 21日後 → 平日限定10%OFFクーポン
- 30日後 → お好きなデザート1品サービス
- 60日後 → 友達同伴でお会計20%OFF
- 120日後 → 特別メニュー優先予約権
- 240日後 → 貸切パーティー優先予約権
- 365日後 → 周年記念特別ディナー招待
ランクアップ制度
来店回数に応じてステータスが上がる仕組みです:
成功事例:B焼き鳥店の場合
「焼鳥マスター制度」と銘打ち、以下の仕組みを導入:
- 「ひよこ会員」(初回) → おしぼりを2つに
- 「たまご会員」(3回来店) → 秘伝の塩を卓上に
- 「にわとり会員」(10回来店) → レバーなどの人気メニュー優先予約権
- 「親鳥会員」(20回来店) → 日本酒の試飲会招待
この制度導入後、平均来店頻度が1.8倍に増加しました。
実践ポイント
- 独自性のある会員名称を設定する
お店のコンセプトに合わせたユニークな名称
(例:パン屋なら「こね師→職人→マスター→グランドマスター」など) - ランクに応じた特典は「見える化」する
「あら、〇〇さんはゴールド会員ですね!
それでは〇〇特典をご用意します」など、周囲にも伝わるようにする - 上位会員ほど「特別感」のある特典を用意する
単なる割引ではなく
「体験」や「優先権」などの価値提供
3. 価値を伝えるステップ配信の設計
最も重要なのは、単なるクーポン配信だけではないコミュニケーション戦略です。
お客様との絆を深めるコンテンツを準備しましょう。
配信スケジュール例
- 登録直後 → お礼のメッセージ
- 来店翌日 → 満足度確認+口コミ依頼
- 3日後 → お店の想いやこだわりを伝える
- 10日後 → シェフ/店主の紹介
- 17日後 → 商品が生まれるストーリー
- 24日後 → 隠れた人気メニュー紹介
- 以降月1〜2回 → 季節のおすすめ、裏メニュー情報など
成功事例:Cイタリアンレストランの場合
シェフの故郷のシチリア島についてのストーリーや、
食材への情熱を伝える配信を行ったところ、「シェフに会いたい」という来店理由が急増。
また、その食材にまつわるストーリーを友人に話すお客様も増え、
新規顧客の「紹介経由」が3倍に増加しました。
実践ポイント
- 売り込みではなく価値提供を心がける
- 商品紹介よりも「なぜその商品にこだわるのか」のストーリー
- お店や商品へのこだわりや想いを伝える
- 人間性を感じられる内容を含める
- スタッフの紹介や、失敗談なども包み隠さず
- 写真は完璧な商品写真よりも「調理中」や「仕込み」の様子など
LTV(顧客生涯価値)が劇的に変わる
この戦略の最大の効果は、一人のお客様から得られる生涯価値(LTV)の向上です。
例えば、月1回来店・平均5,000円のお客様が、
この戦略で月2回・平均6,000円になると、
年間の売上貢献度が60,000円から144,000円へと2.4倍になります。
さらに、この方が友人を年に2人紹介すると、その価値はさらに膨れ上がります。
まとめ:明日から始められる具体的なアクションプラン
- LINE公式アカウントの開設(まだの方)
- 即時特典の決定と告知物の作成
- ステップクーポンの設計(最低3ステップから)
- 会員ランク制度の構築
- ステップ配信コンテンツの作成(最低6回分)
これらを一気に完璧にする必要はありません。
まずは「登録特典」と「翌日メッセージ」だけでもスタートすることで、
すぐに効果が表れ始めます。
この戦略は、決して大手チェーン店だけのものではありません。
むしろ、地域に根差した個人店だからこそ、お客様との絆を深めやすく、大きな効果を発揮します。
売上の不安定さから解放され、
毎日来てくれる常連さんとの会話を楽しみながら、安定した経営を実現しませんか?
ぜひ、明日からでも実践してみてください。
そして効果が出ましたら、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
皆様の成功を心より願っています!