やりたいことはある。
頭の中では、かなり面白い。
ところが、仕事が忙しくなると後回しになり、数か月後も同じメモを眺めている。
これは、アイデアが悪いからではありません。
多くの場合、最初から「事業全体」を動かそうとしていることが原因です。
事業には、商品、集客、運営、価格、仲間、発信など、考えることがたくさんあります。全部を一人で決めようとすれば、止まってしまうのは自然なことです。
イケラボでは、そんなときに三つのことから整理します。
1. 最初に喜ばせたい一人は誰か
「多くの人に役立つサービス」を考えると、企画は大きく見えます。
しかし、最初から全員を相手にすると、言葉も内容もぼやけます。
まず思い浮かべたいのは、具体的な一人です。
今、どんなことで困っているのか。
夜、一人になったときに何を考えているのか。
すでに試した方法の、どこに不満があるのか。
この一人が見えてくると、最初に用意すべきものも見えてきます。
商品を完成させる前に、話を聞くだけでよいかもしれません。
小さな説明会を開けばよいかもしれません。
すでにあるサービスを、別の切り口で届け直せるかもしれません。
企画は、広げる前に絞ると動きやすくなります。
2. 一週間以内に確かめられることは何か
次に決めるのは、完成までの計画ではありません。
一週間以内に確かめられる、小さな仮説です。
たとえば、「この悩みを持つ人が本当にいるか」を三人に聞く。
簡単な案内ページをつくり、興味を持つ人がいるかを見る。
オンラインで30分だけ話す場を設ける。
大切なのは、成功したように見せることではなく、次の判断に使える反応を得ることです。
反応が弱ければ、企画を捨てる必要はありません。
相手や言葉、入口を少し変えて、もう一度確かめます。
この小さな往復が、アイデアを現実の事業へ近づけます。
3. 誰と話せば前へ進むか
一人で考える時間は必要です。
ただし、同じところを何度も回り始めたら、別の視点を入れる合図です。
必要なのは、立派な先生とは限りません。
お客様になりそうな人。
現場を知る人。
発信が得意な人。
仕組みを整える人。
「それ、面白いね」と言いながら、次の一歩を一緒に決められる人。
役割の違う人が少しずつ関わると、企画は急に立体的になります。
イケラボが大切にしているのも、教える側と教わる側に分かれることではありません。
得意なことを持ち寄り、実際に動かしながら考えることです。
AIは、答えより整理に使う
AIへ「新しいビジネスを考えて」と頼めば、多くの案が出ます。
しかし、案の数が増えるほど動けなくなることもあります。
AIが力を発揮するのは、本人の経験や相手の悩みが材料として入ったときです。
会話の記録を整理する。
似た意見をまとめる。
説明文のたたき台をつくる。
次に確かめる質問を考える。
このように使うと、AIは企画を置き換える存在ではなく、考えを前へ運ぶ仕組みになります。
アイデアを、会話の場へ出してみる
まとまってから相談しようとすると、相談の機会はなかなか来ません。
まとまっていないからこそ、話す価値があります。
イケラボでは、現在動いている活動をプロジェクト一覧で紹介しています。
似たテーマがあれば参加する。
なければ、新しい企画として持ち込む。
どちらでも大丈夫です。
まだ名前のないアイデアなら、公式LINEで「こんなことを考えている」と一言送ってください。
事業の始まりは、完成した企画書ではなく、誰かとの短い会話かもしれません。

